解体工事をする場合、解体工事で発生した廃棄物を処分するのに「廃棄処分費」がかかります。
このページでは、廃棄処分費について詳しくご説明します。
「廃棄処分費」とは?
「廃棄処分費」とは、解体工事や付帯工事で発生した廃棄物を処分するのにかかる費用のことです。
産業廃棄物の処分にかかる費用ということになります。
廃棄処分費がかかる主な廃棄物には、瓦、木材、コンクリート、ブロック、内壁、外壁などがあります。
業者によっては、解体費と廃棄処分費をまとめて「解体処分費」「撤去処分費」と表記していることもあります。
工事にかかる総合的な費用について、廃棄処分費が占める割合は、本体工事費の次に高くなっています。
廃棄処分費はどのように決まるのか
廃棄処分費の金額は、廃棄する物の素材や重量と廃棄処理単価によって決まります。
見積もりは概算になり、工事を施行した後に実排出重量 × 処理単価で算出されることになります。
廃棄処分費は解体工事見積もりの中に含まれています。
廃棄処分はどのように行われる?
建物の解体によって出た廃棄物は、業者によってある程度分別されてから中間処理施設まで運ばれます。
中間処理場でさらに分別された廃棄物は、最終処分を行うために脱水、焼却、廃酸・廃アルカリなどの有害物質を中和する処理がされます。
その後再び業者によって最終処分場へと運ばれます。
最終処分では埋め立て処分が行われます。
廃棄物から有害な物質が地下水や土壌に染み出さないように管理され、埋め立て処分されます。
安すぎる業者は不法投棄をしている可能性あり
廃棄物は最終処分までにいくつかの業者のもとへ運ばれて処理されるため、それぞれで処分費用がかかります。
このような廃棄物処理にかかる費用を抑えるために不法投棄が行われることがあります。
業者に解体工事の見積もりを依頼した際に、廃棄処分費が極端に安い場合は、不法投棄をしている業者である可能性があるため要注意です。
しかし廃棄物の中間処理まで一貫して行っている業者である場合は、処分費用が抑えられるため、見積もりの金額が安くなる場合もあるためご確認ください。
まとめ
このページでは、廃棄処分費についてご説明しました。
解体工事をする場合は、発生した廃棄物を処分するのに必要な「廃棄処分費」がかかります。
業者からの見積もりで廃棄処分費が極端に安い場合は、不法投棄をしている可能性もあるため注意しましょう。